新NISAとは?
──初心者向けにやさしく解説
公開 ・ 更新
「NISA(ニーサ)って言葉はよく聞くけれど、結局どういうものなの?」——
そう感じている方、多いのではないでしょうか。
まわりが始めていると、なんだか自分だけ乗り遅れている気がして、あせってしまいますよね。
でも、大丈夫です。このページでは、2024年から始まった新NISAのしくみを、投資が初めての方にも分かるように、いちばん基本のところからゆっくり説明します。
むずかしい言葉はできるだけ使わないので、気楽に読み進めてくださいね。
🧭 「制度の前に、そもそも自分に投資が必要か迷う…」という方は、そもそも私に投資は必要?から読むのもおすすめです。
📖 この記事でわかること
- ・NISA=「利益に税金がかからない」制度のしくみ
- ・2つの枠(つみたて投資枠・成長投資枠)のちがい
- ・旧NISAから変わった5つのポイントと注意点
新NISAとは?一言でいうと「利益に税金がかからない制度」
いきなり結論からお伝えします。NISAとは、投資で得た利益に税金がかからなくなる国の制度です。
正式には「少額投資非課税制度」といいます。
名前はむずかしそうですが、やっていることはとてもシンプルです。
ふつう、投資でお金が増えると、その増えた分に約20%(正確には20.315%)の税金がかかります。
「せっかく増えたのに、2割も税金で持っていかれるの?」と思いますよね。そのとおりで、これが地味に大きいんです。
たとえば投資で10万円の利益が出たとします。
通常は約2万円が税金として引かれ、手元に残るのは約8万円です。
ところがNISA口座で同じことをすると、税金は0円。10万円がまるごと自分のものになります。
💡 通常の口座とNISA口座の違い(利益が10万円出たとき)
- ・通常の口座:税金 約2万円 → 手取り 約8万円
- ・NISA口座:税金 0円 → 手取り まるごと10万円
この「税金がかからない」というのが、NISAのいちばん大きな魅力です。
そして2024年、この制度がぐっと使いやすく新しくなりました。それが「新NISA」と呼ばれているものです。
新NISAには2つの「枠」があります
新NISAの説明でよく出てくるのが、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの言葉です。
ここでつまずく方が多いのですが、心配いりません。ざっくり「役割のちがう2つの財布」くらいに考えれば十分です。
まずは全体像を図で見てみましょう。
もう少しくわしく、2つの枠のちがいを表にまとめます。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間に投資できる額 | 120万円 | 240万円 |
| 買える商品 | 長期・積立・分散に向いた一定の投資信託 | 上場株式・投資信託など(対象は広め) |
| 初心者は? | まずはここから | 慣れてきたら使えばOK |
2つの枠は合わせて年間360万円まで使えます。
とはいえ、いきなり両方使いこなす必要はありません。
投資が初めてなら、商品が選びやすい「つみたて投資枠」だけで始める方がほとんどです。
まずはこちらだけ覚えておけば大丈夫ですよ。
新NISAの5つのポイント(旧制度とここが変わった)
「新」NISAというからには、前より良くなった点があるはずですよね。
2023年までの旧NISAとくらべて、大きく変わったのは次の5つです。
ひとことでいえば、「長く・たくさん・ずっと」非課税で投資しやすくなりました。
旧NISA ➡ 新NISA でこう変わった
「長く・たくさん・ずっと」非課税に!
無期限に
生涯1,800万
枠は復活
-
① 非課税で持てる期間が「無期限」に
旧制度は5年や20年で期限が来ていましたが、新NISAは期限なくずっと非課税のまま。
「いつ売らなきゃ」と気にせず持ち続けられます。 -
② 制度そのものが恒久化
「いつまでに始めないと損」という期限もなくなりました。
あせらず、自分のタイミングで始められます。 -
③ 年間に投資できる額が最大360万円に
つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円。
旧制度より大きく増えました(もちろん、この上限まで使う必要はありません)。 -
④ 生涯の非課税枠は1,800万円
一生のうちに非課税で投資できる合計は1,800万円まで(うち成長投資枠は1,200万円まで)。
かなり大きな枠です。 -
⑤ 売った分の枠が復活して、また使える
保有商品を売れば、買ったときの金額の分だけ翌年以降に枠が空きます。
「一度使ったら終わり」ではないので安心です。
で、実際どれくらいお得なの?
ここまで読んで、「税金がかからないのは分かったけど、自分の場合いくらお得になるの?」と思いましたよね。
いちばん気になるところです。
お得の大きさは、運用で出た利益の大きさによって変わります。
利益が大きいほど、本来かかるはずだった約20%の税金がまるまる浮くので、差もどんどん大きくなっていきます。
とはいえ、言葉だけではやっぱりピンと来ませんよね。
利益から約20%が税金で引かれ、手取りが減る
税金は0円。利益がまるごと手取りに
利益が大きいほど、この差はどんどん開きます
そこで、実際の金額で確かめてみましょう。
当サイトのNISA・特定口座 比較シミュレーターなら、同じ積立をNISA口座と通常の口座でやったときの手取りの差を、その場で金額で見られます。
「毎月コツコツ積み立てるとどう増えていくの?」が気になる方は、複利・積立シミュレーターもあわせてどうぞ。
数字を入れるだけなので、ぜひ自分の金額で試してみてください。
新NISAの始め方(たった3ステップ)
「なんだか手続きが大変そう…」と身構えてしまうかもしれませんが、実はスマホやパソコンだけで完結します。
大きな流れは次の3つだけです。
証券会社や銀行でNISA口座を開設。ネットで完結し、印鑑も不要です。
初心者には幅広く分散する「インデックス型」の投資信託が選ばれやすい傾向。
月100円程度から設定でき、あとは自動で買い付け。ほったらかしでOK。
口座を開くときは、NISA口座は1人1つまでなので、取扱商品の多さや手数料の安さで金融機関を選ぶのが基本です。
商品選びでは、手数料(信託報酬)の低さもあわせてチェックしましょう。
NISA口座は銀行・証券会社ごとに取扱商品や使い勝手が異なります。積立投資が目的なら、取扱本数が多く手数料の安いネット証券を比較して選ぶのがおすすめです。
始める前に、これだけは知っておいてください
良いことばかりお伝えしてきましたが、投資である以上、気をつけたい点もあります。
むずかしく考えなくて大丈夫。次の2つだけ、おさえておきましょう。
元本保証ではありません。
投資した商品の価格は上がったり下がったりするので、タイミングによっては買ったときより減ることもあります。
生活に必要なお金とは分けて、余裕資金で、長い目で続けるのが基本です。
あせって埋めなくて大丈夫。
年間の枠(360万円)を使い切らなくても、翌年に持ち越せないだけで、損をするわけではありません。
ムリのない範囲で、少しずつで大丈夫です。
※このほか「損益通算ができない」といった細かいルールもありますが、初心者のうちは知らなくて大丈夫です。
慣れてきたら「そういうのもあるんだ」と思い出す程度で十分です。
投資は、短期の値動きに一喜一憂せず、長い目でコツコツ続けることが力になります。
最初はだれでも不安なものです。
まずは少額から、自分のペースで一歩を踏み出してみてくださいね。
🚀 「じゃあ、実際にどう始めるの?」という方は、NISAって、じゃあどう始めるの?(口座の作り方)へ。
口座を開く3ステップを具体的に案内しています。
⚖️ 「iDeCoとどっちを先にやるべき?」が気になる方は、NISAとiDeCo、どっちが先?もどうぞ。
あわせて使いたいツール
よくある質問
Q. 新NISAは誰でも使えますか?
A. 日本に住んでいて、その年の1月1日時点で18歳以上の方が利用できます。1人1口座で、金融機関は年単位で変更することもできます。専業主婦(主夫)や学生でも、証券会社や銀行でNISA口座を開けば利用できます。
Q. つみたて投資枠と成長投資枠、どちらを使えばいいですか?
A. これから始める初心者の方は、まず「つみたて投資枠」から検討するのが分かりやすいでしょう。対象商品が長期・積立・分散に向いた投資信託に絞られているため、選びやすいのが理由です。2つの枠は併用でき、同じ年に両方使うこともできます。
Q. 生涯の非課税枠1,800万円を使い切ったらどうなりますか?
A. 枠を使い切ると、それ以上の新規買付はできなくなります。ただし保有している商品を売却すると、その商品の「買ったときの金額(簿価)」の分だけ翌年以降に枠が復活し、再び使えるようになります。値上がりした分ではなく買値ベースで復活する点がポイントです。
Q. NISAで損をしたら税金は戻ってきますか?
A. NISA口座の損失は、税制上は「なかったもの」として扱われます。そのため、他の課税口座の利益と相殺する損益通算や、損失を翌年以降に持ち越す繰越控除は使えません。これはNISAのデメリットとしてよく挙げられる点です。
Q. 2023年までの旧NISAで買った分はどうなりますか?
A. 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で保有している商品は、新NISAとは別枠でそれぞれの非課税期間まで持ち続けられます。ただし旧NISAから新NISAへ資産をそのまま移す「ロールオーバー」はできません。新NISAで運用したい場合は、いったん売却して新NISAで買い直す形になります。
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