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格安SIMって、遅くならないの?

──スマホ代を下げても、困らない選び方

公開

緑の丘に立つ電波塔から波がひろがり、草の上に置かれたスマートフォンのとなりで、コブタの貯金箱が塔を見上げて安心した顔をしているイラスト

「スマホ代が高いのは、分かってる」——
毎月のスマホ代は、家計の中でもとくに重たい出費です。
しかも家族の人数ぶんかかりますから、なおさらですよね。
それでも、いざ乗りかえようとすると、足が止まってしまいます。

「格安SIMって、遅くなるんでしょ?」
「手続き、面倒そう……」
「今の番号、使えなくなるんじゃ?」
——そんな思いが、いくつも頭をよぎると思います。

でも、だいじょうぶです。
この記事は、その不安をひとつずつ解いていくために書きました。
そして最後に、いちばん大事なことをお伝えします。
合わなければ、戻せばいい——それだけの話なんです。

📖 この記事でわかること

  • ・そもそも、どれくらいの速さが要るのか(自分の回線を測る方法つき)
  • ・安くする道は2つ。まずは、いちばん安いところから
  • ・混む時間がつらかったときの、次の一手
  • ・契約する前に見ておきたい、3つのこと

🐷 この記事は、「投資したいけど、お金がない…」まず家計を見直して"種銭"をつくる3ステップの「ステップ2:固定費を削る」を、くわしく掘り下げたものです。

なぜ、まず「通信費」なのか

家計を削るとき、食費や娯楽費をガマンするのは、つらいし続きません。
その点、通信費は一度乗りかえるだけで、あとは何もしなくても毎月ずっと効き続けます。
ガマンがいらないのに、効果だけが残る。これが固定費の見直しがラクな理由です。

しかも通信費は、下がり幅が大きいところ。
月に数千円変われば、1年で数万円、数年では十万円単位の差になります。
だからこそ、固定費の中でも「まずここから」と言われるんです。

🐷 固定費の見直し全体の流れ(見える化 → 固定費を削る → 浮いたお金をNISAへ)は、ハブ記事でくわしく解説しています。

そもそも、どれくらいの速さが要るの?

「遅くなる」が心配なら、先に確かめたいことがあります。
それはそもそも、どれくらいの速さが要るのかです。
ここを知らないまま「速いほうが安心」と考えると、要らない速さに、お金を払い続けることになります。

📶 YouTubeを見るのに、必要な速さ

スマホでふつうに見る(480p) 1.1Mbps
きれいに見る(HD 720p) 2.5Mbps
とてもきれいに見る(フルHD 1080p) 5Mbps
大画面で最高画質(4K) 20Mbps

並べてみると、動画を見るのに要る速さは意外と小さいと思いませんか。
スマホの画面でYouTubeを見るぶんには、数Mbpsもあれば足りてしまうんです。

YouTube公式が案内している「推奨される持続的な速度」です。実際に出る速さは、場所・時間・端末・混み具合によって変わります。

では、今の自分の回線は、どれくらい出ているのでしょうか。
これは、その場ですぐ測れます。
Googleで「スピードテスト」と検索するだけです。

🔎 自分の回線を、測ってみましょう

やり方

Googleで「スピードテスト」と検索します。検索結果のいちばん上に「インターネット速度テスト」というパネルが出てくるので、「速度テストを実行」を押すだけ。Googleの案内では30秒以内で終わります。

コツ お昼にも測る

1回だけでは分かりません。時間を変えて、何回か測ってみてください。とくにお昼の12時台は、いちばん混み合う時間帯です。夜だけ測って「うちは速い」と思っていると、乗りかえた後の体感とずれてしまいます。

そして、見くらべる

出てきた数字を、さっきの表と見くらべてみましょう。もし何十Mbpsも出ていて、使い道はYouTubeとSNSくらい……という場合。その速さは、ひょっとすると今の自分には過剰かもしれません。

※ 測定はGoogleと提携するMeasurement Lab(M-Lab)のサーバーに接続して行われます。Googleの案内によれば、1回の測定で転送するデータは40MB未満です。Wi-Fiではなくモバイル回線で測ると、そのぶんデータ量(ギガ)を使う点にご注意ください。またIPアドレスがM-Labと共有され、テスト結果はインターネットの研究のために公開されます(M-Lab)。

もちろん、速い回線が要る人もいます。
大きなファイルを外でやりとりする人や、通信が切れると仕事に支障が出る人です。
でも、そうでないなら。
「念のため」で払っている金額が、けっこうあるかもしれません。

安くする道は、2つあります

さて、ここからが本題です。
スマホ代を下げる道は、大きく2つあります。
どちらも「格安SIM」と呼ばれていますが、じつは仕組みがまったく違います。

ひとつは、大手から回線を借りている会社です。
MVNO(エムブイエヌオー)と呼ばれます。
自分の回線を持たず、大手のものを借りて商売をしているので、そのぶん料金が安くなります。

もうひとつが、回線を自分で持っている会社
大手キャリア自身がやっている安いブランド(UQ mobileはau、ahamoはドコモ、といった具合です)と、自前の回線を持つ楽天モバイルが、こちらにあたります。
よそから借りるのではなく、自分の回線を、そのまま使っています。

さて、この「借りている」というところ。
じつは、ここに混み合う時間だけ遅くなる理由が隠れています。
少しだけ、たとえ話にお付き合いください。

🚪 借りている会社が、混む時間に遅くなるわけ

大手の回線を、高速道路だと思ってください。
借りている会社(MVNO)のお客さんも、走る道路そのものは大手とまったく同じです。

ちがうのは、そこへ入るための入口のほうです。
借りている会社は、この入口の広さ(レーンの数)を、あらかじめ決めた分だけ借りています。
道路は同じ。でも、入口の広さには限りがある、というわけです。

すいている時間なら、すっと入れます。
ところが、みんなが一斉に乗ろうとする時間になると——その入口に行列ができます
道路がふさがっているのではなく、入口で待たされるんです。
これが、体感の「遅くなった」の正体です。

では、その行列ができるのは、いつなのか。
朝・お昼・夕方です。
通勤の時間、お昼休み、そして帰宅の時間です。

いっぽう、回線を自分で持っている会社には、この入口がありません。
自分の道路に、そのまま入るだけだからです。

※ 分かりやすさのための、たとえ話です。専門的には、この「入口」は借りている会社と大手をつなぐ接続点(POI)と呼ばれます。借りている会社が朝・昼・夕方に遅くなること、その原因がこの接続点にあることは、総務省の会合資料に実測データとともに示されています。

たとえ話は、ここまでにしましょう。
仕組みさえ分かってしまえば、あとはかんたんです。
どちらが上、という話ではありません。
入口の行列を避けるか、それとも安さを取るか——分かれ道は、そこだけです。

📶 2つの道を、くらべると

① 大手から回線を借りている会社

MVNO(エムブイエヌオー)と呼ばれます

👍 いいところ

  • ・この記事の中で、いちばん安くなりやすい
  • ・混み合う時間さえ外せば、速さは大手の回線と同じ傾向(総務省の実測より)

👎 気になるところ

入口の広さが決まっているため、朝・昼・夕方はそこに行列ができ、待たされる可能性がある。

🏢 mineo、日本通信SIM、IIJmio

② 回線を自分で持っている会社

大手自身のブランドと、楽天モバイル

👍 いいところ

入口の問題が少ないので、朝・昼・夕方の行列が起きにくい

👎 気になるところ

料金は大手より下がるものの、①ほどは安くならないことが多い。

🏢 ahamo、povo、LINEMO、楽天モバイル、UQ mobile、ワイモバイル

※ ①と②の差は「②なら速い」ということではなく、行列のできる入口があるかないかという、仕組みの差です。どの会社も、混み合う時間帯やデータを大量に使った場合に速度を制限することがある、と公式サイトに明記しています(たとえばUQ mobileは「混雑時に通信速度を一時的に制限する場合があります」と公式サイトに記しています)。

ここで、ひとつ断っておきます。
②なら絶対に遅くならない、というわけではありません
電波は、みんなで分け合うものだからです。
「混み合う時間には速度が落ちることがある」と、どの会社も公式に断っています。

②について言えるのは「速い」ということではなく、①が遅くなる「原因の1つが無い」ということだけ。

まずは、いちばん安いところから

では、どこから試すか。
おすすめは、いちばん安いところ——つまり①のMVNOです。
下がり幅がいちばん大きいのは、ここだからです。

「でも、ギガが足りなくなったら?」
そう思われたかもしれません。
その場合も、行き先は①の中にあります。
MVNOにも、データ量が大きめのプランはきちんとそろっています。

むしろデータ量が多いほど、①の安さは効いてきます
「ギガが足りないから、高いほうへ移らないといけない」——そういう仕組みではありません。
足りなければ、①の中で上げればいいだけです。

では、①の弱点である「行列」のほうは、どうでしょうか。
じつは、ここもある程度わかっています。

①は、いつ遅くなるのか

行列ができる時間は、じつは①の会社自身が公表しています
たとえばmineoは、混み合う時間帯として「朝7時30分〜8時30分、12時00分〜13時00分、18時00分〜19時00分など」を挙げ、この時間は速度が低下する可能性があると公式に案内しています。
つまり、避けたい時間まで分かっている、ということです。

🐷 筆者は、二段降りました

筆者も、この順番では始めませんでした。
最初はUQ mobile。遅くなるのが、怖かったからです。
MVNOという選択肢を、そもそも知りませんでした。

次に、思い切ってmineoへ降りてみました。
行列ができる時間にあたる通勤中も、YouTubeを見ていて不自由を感じたことがありません

理由は、たぶんさっきの表です。
スマホでYouTubeを見るのに要るのは、数Mbps。
「行列ができて遅くなる」といっても、その程度なら通ってしまう場面が多いんです。

自分の使い方なら十分だと分かり、下にまだ安いところがあると気づいて、もう一段降りました。
いまは日本通信SIMです。
一度動かしてしまえば、二度目はもう怖くありません。

降りるたびに思ったのは、同じことです。
「なんだ、これでも平気じゃないか」。

だから、この記事は、いちばん安いところを最初に置いています。
筆者が二段かけて確かめたことを、あなたがもう一度なぞる必要はありません
乗りかえるたびに、手続きも、解約する月のルールも付いてきますから。

※ あくまで筆者ひとりの体験で、すべての人に当てはまるものではありません。混み具合は場所・時間・会社によって変わります。

なお、①のMVNOも、使っている電波そのものは大手キャリアのものです。
格安SIM専用の弱い電波が、別にあるわけではありません。
「格安SIMにしたら圏外だらけになる」ということは、ないんです。

混む時間がつらかったら

①を試してみて、朝・昼・夕方の行列が、どうにも気になった。
お昼にかぎって、待たされる。
そんなときの行き先が、もう一段あります

📱 混む時間に強い、オンライン中心のブランド

ahamo(アハモ)、povo(ポヴォ)、LINEMO(ラインモ)、楽天モバイル。どれも②のグループ、つまり回線を自分で持っている会社なので、①のような「入口の行列」で待たされる可能性が低いです。

👍 いいところ

入口の問題が少ないので、朝・昼・夕方に待たされにくいです。そして、②の中では料金が低めです。

👎 気になるところ

①ほどは安くなりません。そして申し込みも手続きも、原則オンラインです。povoとLINEMOは、店舗では契約できません。

※ ahamoはドコモショップで「ahamo WEBお申込みサポート」を受けられますが、これは3,300円(税込)の有料サービスで、内容も「お客さまご自身がahamoサイトでお手続きするのをサポートする」もの(ahamo公式より)。店舗で契約してもらえる、という意味ではありません。

※ 楽天モバイルは、この4つの中では例外で店舗があります。料金プランの案内・お申し込みのほか、お申し込み後のデータ移行や故障の受付なども受けられると公式に案内されています。なお楽天モバイルは自前の回線を持つ会社で、そのエリアは広がっている途中です(自社エリア外ではauの回線を借りてつながります)。よく行く場所が入っているか、契約前に公式サイトの地図でご確認ください。

窓口もエリアも、確実にしたいなら

「自分だけで決めるのは不安。誰かに聞きながら決めたい」
その気持ちは、とても自然なものです。
画面だけで契約を決めてしまうのは、やっぱり心細いものですよね。

ただ、窓口があるだけなら、ほかにもあります
①のmineoにも、さきほどの楽天モバイルにも、店舗があるからです。
「窓口がほしい」だけが理由なら、先に①のmineoを調べてみてください。
いちばん安いところに窓口があるなら、そこから始めたほうが得です。

では、UQ mobileとワイモバイルに、何が残るのか。
3つを同時に満たすのが、この2つだけだということです。
店舗で契約できて、入口の行列がなくて、回線のエリアが確立している。
①のmineoは混む時間に行列ができることがあり、さきほどの楽天モバイルは自前の回線が拡大途中、ahamo・povo・LINEMOは店舗で契約ができません。

🏢 3つが揃うのは、この2つ

UQ mobile、ワイモバイル。UQはau、ワイモバイルはソフトバンクの回線を、そのまま使います。

👍 いいところ

店頭で契約できて、入口の行列で待たされる可能性も低く、エリアも大手の網そのままです。この3つが揃うのは、ここだけです。

👎 気になるところ

そのぶん、料金は上がります。なかでもワイモバイルは、この記事に出てくる中でいちばん高い部類です。

※ 店舗は、あっても中身が違います。mineoの店舗は4種類あり、「お渡し店」はWebで申し込み済みのSIMの受け取りと初期設定だけで、店頭での契約はできません(mineo公式)。ワイモバイルもワイモバイルショップ・量販店などの区分があり、店舗によって対応内容が異なる場合があります。行く前に、各社の店舗検索でお確かめください。なお店舗数は、mineo・楽天モバイル・UQ mobile・ワイモバイルのいずれも公表されていません。

ひとつ、付け加えておきます。
「いちばん高い部類」は、この記事の中でくらべた話です。
いまドコモ・au・ソフトバンクの本体で、無制限や大容量のプランを使っているなら、UQ mobileもワイモバイルも、そこからは大きく下がります。
高いのは、①や、さきほどのオンライン中心のブランドとくらべたときの話です。

※ 大手キャリア本体の「割引なしの基本料金」は、各社の公式サイトで確認できます(auソフトバンクドコモ)。ただし本体にも小さめのデータ量の安いプランがあり、そこからの乗りかえだと下がり幅は小さく、プランの組み合わせによっては、かえって上がることもあります。また本体プランは家族割・光回線とのセット割・カード払い割などを重ねた「割引後」の金額が大きく出ていることが多いので、いま自分がいくら払っているかは、マイページでご確認ください。

エリアまで確実にしたい方は、ここから格安SIMを体験してみるのも手です。
慣れてきてから、もっと安いほうへ動けばいいんですから。

向いているのは、こんな人

ここまで読んで、まだ迷っている方へ。
じつは、こういう方は試してみる価値が大きいです。

✅ 試してみる価値が大きい人

  • 家にWi-Fiがある人 … 家にいる間は、そもそもスマホの回線を使っていません
  • 仕事ではスマホの回線を使わない人 … 通信が遅い・切れると仕事に支障が出る、という場面がない
  • ・使い道が、動画・SNS・調べもの中心の人 … さっきの表のとおり、要る速さは大きくありません

逆に、通信が切れると仕事が止まってしまう方は、慎重にいきましょう。
そこは、安さより確実さが大事なところです。

契約する前に、見ておきたい3つ

「戻せばいい」と書きましたが、知らないと損をするところが3つあります。
どれも、契約する前に見ておけば済む話です。
3つだけ、見ておきましょう。

⚠️ 3つの注意点

その1 辞めるとき、日割りしてくれるか

これは意外と知られていません。月の途中で解約したとき、使った日数ぶんだけ払えばいい会社と、1か月ぶん満額を取る会社があります。満額の会社なら、月初に解約すると1か月ぶんまるまる損。じつは大手のブランドは、満額のところが多いんです(下の表)。

その2 メールは、別契約か「無い」ことが多い

@docomo.ne.jp などのアドレスは、乗りかえるとそのままでは使えません。持ち運ぶには有料サービスが要り、ドコモは月額330円(税込)で、しかも解約後31日以内の申し込みが必要です。乗りかえ先で新しく持つ場合も別料金のことがあり(UQ mobileは月額220円・税込)、LINEMOのように、そもそもキャリアメールが無い会社もあります。

その3 家族割は、外れることも、無いこともある

今、家族割や自宅のインターネットとのセット割を使っているなら要注意です。1人だけ抜けると割引が外れて、家族全体では逆に高くなることもあります。そして乗りかえ先の家族割も、ブランドによって有無が分かれます(下の表)。自分1人の料金ではなく、家族全員ぶんの合計で比べてください。

※ 料金・期限・サービスの内容は変わることがあります。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。キャリアメールの出典:ドコモメール持ち運びUQ mobileのメールサービスLINEMO公式

「その1」は、あまり書かれていない話なので、公式の案内を並べておきます。
同じ「格安SIM」でも、辞めるときのルールはバラバラです。

📅 解約した月の、月額料金の扱い

会社 解約した月の月額料金
ドコモ(ドコモ MAX) 満額「ご利用日数にかかわらず日割りで計算しません」
ahamo 満額「ご利用日数にかかわらずahamoの月額料金がかかります」
ワイモバイル 満額「月途中の解約の場合、基本使用料は満額請求します」
UQ mobile 満額「日割りではなく満額のご請求になります」
LINEMO 満額「月の途中でご解約した場合は日割り計算しません」
楽天モバイル 日割りではなく、解約までに使ったデータ量に応じて精算
mineo 日割り「課金開始月、解約月ともに月額基本料金は日割り請求となります」(※短期の解約は除く)
日本通信SIM ふつうに解約するときは、申し込んだ「料金月」の末日まで使えます。ただし番号を移して出る(MNP転出)ときは満額「料金月の途中であっても日割計算は行いません」

表を見ると、大手のブランドは「満額」がずらりと並びます。
つまり、満額の会社を辞めるなら、月末に乗りかえたほうがムダが出ません
月初に解約してしまうと、ほとんど使っていない1か月ぶんを払うことになります。

逆に、新しく契約する月は日割りにしてくれる会社が多い(ドコモ・ahamo・ワイモバイル・UQ・LINEMO)。
だから「月末に乗りかえる」は、二重に理にかなっているんです。

※ 出典:ドコモ MAX ご注意事項ahamo公式FAQワイモバイル公式FAQUQ mobile公式FAQLINEMO公式FAQ楽天モバイル公式FAQmineo公式FAQ日本通信SIM 利用規定(第9条)。

※ mineoは「課金開始翌月末までの解約の場合、解約月の月額基本料金は満額請求」となります。日本通信SIMは1か月の区切りが暦月ではなく開通日を起算日とする「料金月」のため、考え方が異なります。povoはトッピング制で、月額料金の考え方そのものが違います。UQ mobileは、auとUQ mobileの間やpovo2.0へ、番号を変えずに移行する場合にかぎり日割りになります。ここに挙げたのは代表的な会社の一例で、条件は変わることがあります。契約前に必ず公式サイトでご確認ください。

「その3」の家族割も、並べておきます。
同じ「格安SIM」でも、ここは横並びではありません。

👨‍👩‍👧 乗りかえ先の、家族割

ブランド 家族割 1回線あたりの割引
mineo あり 55円引き(3回線目からは165円引き)
日本通信SIM なし
IIJmio あり 100円引き(2回線以上で適用)
ahamo なし
povo なし
LINEMO なし
楽天モバイル あり 1人につき月110円引き(最強家族割/1回線目から)
UQ mobile あり 550円引き(家族セット割/トクトクプラン2のみが対象/最大10回線)
ワイモバイル あり 2回線目から月1,100円引き(シンプル3/最大9回線)

家族の人数が多いほど、この差は積み上がります。
ただ、割引の額だけで決めると、話が逆さまになることがあります。
もとの料金が高ければ、大きな割引がついても、安いところには届きません
見るのは引かれる額ではなく、引かれたあとの金額のほうです。

※ ワイモバイルの家族割引サービスは「ご家族(血縁・婚姻)、もしくは同住所であることが確認できること」が条件で、お一人で複数回線を持つ場合にも適用されます。おうち割 光セット(A)など、重複して割引できないサービスがあります。

※ UQ mobileの家族セット割は対象プランがトクトクプラン2で、コミコミプランバリューは家族の人数にはカウントされますが、割引の対象ではありません。自宅セット割とは重複適用されません(自宅セット割が優先)。2025年7月1日から、離れて暮らすご家族も対象になりました(別住所の場合は店頭手続きと家族関係の証明書類が必要)。

※ 楽天モバイルの最強家族割は「対象のご家族全員がお1人につき月額110円(税込)割引」。ahamoは「ahamo回線もグループの回線数としてカウントされますが、ahamo回線への割引はありません」、LINEMOは「家族割引サービスのご提供はありません」と公式に案内しています。povoは家族割プラス・家族セット割の対象外です。

mineoは1回線につき月55円引き(デュアルタイプの3回線目以降は165円引き)、IIJmioは2回線以上で1回線につき月100円引きと案内されています。日本通信SIMは、公式サイトに家族割にあたる割引の案内が見当たりませんでした(ahamo・povo・LINEMOのように「ご提供はありません」と明記されているわけではありません)。金額・条件は変わることがあるため、契約前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。

番号は、そのまま移せます

「今の番号、使えなくなるんじゃ?」
そのまま使えます
ただし、番号を引き継ぐための手続きが必要です。

MNP(携帯電話番号ポータビリティ)という仕組みです。
しかも最近は「ワンストップ方式」になり、ぐっとラクになりました。
乗りかえ先のサイトで申し込むだけで手続きが進み、昔のように今の会社へ「予約番号をください」と先に連絡する必要もありません(両社が対応している場合)。

🚶 やることは、3つだけ

STEP 1 今どれだけ使っているか、調べる

契約中の会社のマイページやアプリで、月々の使用データ量が見られます。ここを知らずにプランを選ぶと、大きすぎる(=高い)プランを選びがちです。多くの人は、思っているより少なく済んでいます。ついでに、Googleの「スピードテスト」で速さも測っておきましょう。

STEP 2 選ぶ

まずはMVNO(mineo・日本通信SIM・IIJmio)から。データ量が要るなら、MVNOの中で大きめのプランを選べます。朝・昼・夕方の落ち込みがつらいなら、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイル。窓口もエリアも確実にしたいなら、UQ mobile・ワイモバイル。データ量は、STEP 1で調べた実際の使用量に合わせます。

STEP 3 月末に、番号を移す

乗りかえ先のサイトで申し込みます。ワンストップ方式なら、画面の案内に沿って進めるだけ。今の会社に解約の電話を入れる必要もありません。解約月が満額の会社から出るなら、月末にすると損が出ません。

※ 番号を移す手続きを電話や店舗で行う場合は、1,100円以下の手数料がかかることがあります。ウェブなら無料です(総務省の案内より)。

代表的な格安SIM

格安SIMと呼ばれるものは、いくつもあります。
ここまでの流れに沿って、代表的なものを並べておきます。
どれが一番、という話ではありません。

※ 会社の名前は一例です。料金プランや使えるデータ量、キャンペーンの内容は変わることがあるので、契約する前に必ず各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

浮いたお金は、そのままにしない

さて、乗りかえて毎月のスマホ代が下がったとします。
ここで、大事なコツがひとつ。
浮いたお金を、そのまま生活費に混ぜてしまわないことです。

混ざってしまうと、いつのまにか使ってしまって、何も残りません。
せっかくの見直しが、なかったことになってしまいます。
おすすめは「スマホ代に、今までどおりの金額を払っているつもり」になること。
浮いたぶんは、給料が入った時点で自動でNISAの積立に回るようにしてしまいましょう。

通信費の見直しが実を結ぶのは、ここなんです。
ガマンをひとつも増やさずに、毎月の投資額が増える。
しかも一度やれば、その差は何年も続きます

まず家計を見直して"種銭"をつくる3ステップ
「固定費を削る → 浮いたお金をNISAへ」という全体の流れは、こちらのハブ記事でやさしく解説しています。

小道を一歩ずつ歩いて進んでいくコブタの貯金箱のイラスト

「格安SIMは遅い」——
たしかに、混み合う時間に落ちることはあります。
でも、そもそも自分に必要な速さは、どれくらいなのか。
そこを測ってみると、話はずいぶん変わってきます。

そのうえで、道は一本ではありません。
まずは、いちばん安いところから。
混む時間がつらければ、次の一手があります。
窓口もエリアも確実にしたいなら、その先があります。
合わなければ、月末に動けばいい。

大きめのプランからなら、どこで止まっても、その分だけスマホ代は下がっています
読んで想像するより、試してみる。
スマホの契約は、一生ものではありませんから。
まずは、Googleで「スピードテスト」から。

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よくある質問

Q. 格安SIMにすると、電波が悪くなりませんか?

A. 多くの場合、電波そのものは大手キャリアのものと同じです。大手が直接運営しているブランド(UQ mobileやワイモバイルなど)はもちろん、回線を借りているMVNO(mineoや日本通信SIMなど)も、大手キャリアの基地局の電波を使って通信しています。格安SIM専用の弱い電波が別にあるわけではないので、「乗りかえたら圏外だらけになる」ということはありません。ただし、混み合う時間の落ち込み方には違いがあります。混み合う時間帯に速度が落ちることは、どの会社にもあると公式に案内されていますが、MVNOは大手の回線へ入る「入口」の広さが決まっているため、朝・お昼・夕方の混み合う時間に、とくに落ちやすくなります。逆にその時間を外せば、MVNOの速さも大手の回線と同じ傾向になることが、総務省の会合資料で実測データにもとづき示されています。なお楽天モバイルは自前の回線を持っており、そのエリアは広がっている途中です(自社エリア外ではauの回線を借りてつながります)。よく行く場所が入っているか、契約前に公式サイトの地図で確認しておきましょう。

Q. 自分の回線が、今どれくらいの速さなのか調べられますか?

A. 調べられます。Googleで「スピードテスト」と検索すると、検索結果のいちばん上に「インターネット速度テスト」というパネルが出てきます。「速度テストを実行」を押すだけで、その場で測れます。Googleの案内によれば、テストは30秒以内で終わり、測定はMeasurement Lab(M-Lab)という組織のサーバーに接続して行われます。おすすめは、時間を変えて何回か測ってみることです。とくにお昼の12時台は、いちばん混み合う時間帯にあたります。夜に測った数字だけを見て「今は速い」と判断すると、乗りかえ後の体感とずれてしまうことがあります。なお測定には40MB未満のデータを使うため、モバイル回線で測るとそのぶんギガを消費します。またIPアドレスがM-Labと共有され、テスト結果は研究のために公開されます。

Q. 今の電話番号は、そのまま使えますか?

A. 使えます。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)という仕組みで、電話会社を変えても同じ番号を引き継げます。最近は「ワンストップ方式」といって、乗りかえ先のサイトで申し込むだけで手続きが進み、以前は必要だった「MNP予約番号」を先に取る必要もなくなりました(両社が対応している場合)。ウェブでの転出手数料は無料です。ただし電話や店舗での申し込みには1,100円以下の手数料がかかる場合があります。

Q. キャリアメール(@docomo.ne.jp など)は使えなくなりますか?

A. 乗りかえると、そのままでは使えなくなります。ただし各社とも有料の「持ち運び」サービスを用意しており、たとえばNTTドコモの「ドコモメール持ち運び」は月額330円(税込)で、解約後も同じアドレスを使い続けられます。注意したいのは申し込みの期限で、ドコモの場合はドコモ回線の解約後31日以内に申し込む必要があります。また、乗りかえ先で新しくキャリアメールを持ちたい場合も、別途の契約が必要なことがあります。たとえばUQ mobileの@uqmobile.jpは月額220円(税込)の「メールサービス」への加入が必要です。そもそもキャリアメールの提供自体がない会社もあり、LINEMOは「キャリアメールの提供はありません」と公式に案内しています。詳しい条件は各社の公式サイトでご確認ください。

Q. 乗りかえたら、かえって高くなることはありますか?

A. あります。今、家族割や自宅のインターネット(光回線)とのセット割を使っている場合、1人だけ抜けると、その割引が外れて家族全体の料金が上がることがあります。結果として、家全体では損になるケースもあります。乗りかえを考えるときは、自分1人の料金だけでなく、家族全員ぶんの合計で比べてみてください。今の契約にどんな割引がついているかは、契約中の会社のマイページで確認できます。

免責事項

本ツールの計算結果は、入力された条件に基づく概算のシミュレーションであり、将来の運用成果や税額を保証するものではありません。投資には価格変動リスクがあり、元本を割り込む可能性があります。実際の投資・税務の判断は、金融機関や税理士等の専門家にご相談のうえ、ご自身の責任で行ってください。当サイトは特定の金融商品の推奨や投資助言を行うものではありません。また、当サイトにはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。詳しくは免責事項をご覧ください。